Zerto Virtual Replication (ZVR) v5.0の新機能 One-To-Many Replication(1対多レプリケーション)はVM(仮想マシン)やファイルとデータの、もっとも速くて有効なレプリケーションとリカバリを実現します。複数プラットフォームに対し同時進行でVMのレプリケーションを可能にし、しかも、ローカルコピーのレプリケーションも、単一のシンプルなソリューションでVMware vSphere、Microsoft Hyper-V、Amazon Web Services、Microsoft Azureのすべてをサポートします。
One-To-Manyレプリケーションは、VMを複数のVirtual Protection Group(VPG – 仮想保護グループ)に分けて保護します。個々にSLAが定義でき、各VPGをそれぞれ異なるプラットフォームにレプリケーションすることも可能です。VMは個々のプラットフォームに同時進行でレプリケーションされ、RPO(リカバリポイント目標)が秒単位で設定できます。スナップショットは必要なく、パフォーマンスへの悪影響もありません。各VPGにリカバリ設定を予め既定でき、ハイパーバイザーとクラウド間のVM変換も非常に簡単なため、RTO(リカバリ時間目標)の自動設定が分単位で可能です。
この機能により、多種多様な使用法が可能になり、VMとデータの保護、リカバリにおいて、他に類を見ない柔軟性、迅速性、回復力が確保されます。
One-To-Manyレプリケーションの5大特長 |
1 VMとファイルの迅速な、業務環境への直接リカバリ |
2 オンプレミスとクラウドの両方で革新的なレプリケーション |
3 個々のVMとアプリケーションの整合性あるリカバリ |
4 相互依存のアプリケーションを保護 = ビジネスの保護 |
5 間断ないシームレスなマイグレーション |
1.業務環境への直接リカバリ
VMはローカルでもリモートサイトでも、同時進行で保護され、常時稼動のレプリケーションと、ポイントインタイム リカバリのジャーナリングによって、実際の業務環境のデータがわずか数秒遅れで複製され、保護されます。ファイルレベルでもVMレベルでも、論理エラーや不具合の際にはローカルで迅速な対応が可能となり、データの破損や削除が生じた時点からわずか数秒前のデータが復元できます。数テラバイトのVMが増えるごとに処理が難しくなり、頻度が低く煩雑な日時バックアップを見直し、One-To-Manyレプリケーションでデータ損失のリスクを削減してください。
ローカルとリモートのVMコピーが、保有期間などを個々に異なる定義で管理でき、秒単位で刻めるリストアポイントから復元可能となります。トランザクションの整合性を保つジャーナリングにより1時間から30日間の保有期間が定義でき、ブロックレベルで変更部分のみ圧縮して保存できるので、使用スペースの効率化が最大限に図られ、極めて粒度の高いリカバリが実現されます。
また、ローカルコピーから完全な業務環境に直接リストアできるので、ファイルやVMをリカバリサイトやバックアップから復元、処理することによるパフォーマンスへの悪影響を防ぐことができます。あらゆるストレージからストレージへ柔軟にレプリケーションでき、ローカルのストレージやハードウェアの不具合に万全に備えます。これには、VSANを含め、同じVMware vCenterやMicrosoft System Center内のストレージにも対応し、わずか数秒のデータ損失でも、任意の指定時点から数分以内に復元します。
2. オンプレミスとパブリッククラウドのレプリケーション
ローカルのデータセンター内でVMをレプリケーションすることも、第二のデータセンターへのレプリケーションも、あるいはMicrosoft AzureやAmazon Web Servicesなどへ、単一のソフトウェア ソリューションにより秒単位のRPOでリカバリ可能です。
ジャーナル保有期間を最高30日まで柔軟に設定でき、パブリッククラウドで安価なS3あるいはBlobストレージを用いて、ポイントインタイム リカバリを実行できます。ローカルデータの保護を、オフサイトの災害復旧とクラウド上のバックアップで、極めて効率的かつ抜群の費用効果で達成します。
さらに、災害復旧や、クラウドへのマイグレーションにおいて、業務環境のVMや既存のレプリケーションになんら影響を及ぼさずに、クラウドへの移行が容易になります。
3. 個々のVMとアプリケーションを簡単リカバリ
個々のVMにローカルなVPGを作成、あるいは複数VMアプリケーション スタックにリモートVPGを作成し、VMを業務環境に直接復元させたり、DR(災害復旧)サイトにアプリケーションを復元させるシンプルなリカバリが可能になります。DRサイトへのVMフェイルオーバーや別個の煩雑なリカバリ管理なしに、論理的エラーや不具合に万全に備えられます。
アプリケーションを第2のデータセンターに、あるいはパブリッククラウドにバックアップし、VPG内のすべてのディスクやVMを含め、リストアポイントから整合性のあるリカバリを実現し、単一アプリケーションの不具合にもサイト全体のダウンにも適宜対応します。VMブートオーダーの変更やIPアドレスの再発行、さらにはカスタムスクリプトが可能で、アプリケーションをすぐに正常な稼動状態に戻す完全自動リカバリを設定できます。稼働時間内でも、パフォーマンスに影響しない数分のフェイルオーバー テストとビルトイン レポートでコンプライアンスや監査要件も満たします。
4. 相互依存のアプリケーションをまるごと保護
多くの企業はアプリケーションとデータベースに依存し、それらのシステムは継続的に更新し合いながら、様々な業務、部署、チーム全体で使用されるプロセスをサポートしています。サイトがダウンしたときは、すべてのアプリケーションとデータを一貫したリストアポイントに復元し、RTOを最小限に抑えながらデータの破損や矛盾を防ぐことが経営上の重要課題となります。
One-To-Manyレプリケーションを使用すれば、ローカルVPGに個々のVMリカバリを定義でき、同時に、相互依存するアプリケーションのリカバリをリモートVPGに定義することができます。すべてのディスク、VM、アプリケーションの整合性が、書き込み順を忠実に守りながら維持され、データセンター全体を同一のリカバリポイントに、ほんの数回のクリック操作で数分以内に復元する唯一無二の機能性を発揮します。
5.マイグレーション時も完全保護
DRサイトを変更するとき、新しいデータセンターや共有スペースであろうと、クラウドプロバイダやパブリッククラウドでも、災害復旧用のレプリケーションを維持管理するのは大変な作業です。そのため、VMやデータの保護もれが生じ、リスクや煩雑さを誘引する引き金となりかねません。
One-To-Manyなら、VMの新しいサイトへのレプリケーションを、既存のレプリケーションを崩さずに行うことができます。マイグレーションが今までより速く確実に可能になります。完全なテストと監査機能により、新規のDRサイトに影響を与えずに、確実なリカバリとパフォーマンスが保証されます。
まずはお試しください!
トライアル版のダウンロードとシームレスなインストールが、わずか数分で行え、業務環境に影響を及ぼすこともありません。ぜひZVR5.0のOne-To-Manyレプリケーションの機能性を体験してください。データ保護とDR(災害復旧)戦略に革新をもたらします。
お申し込みは:https://www.climb.co.jp/soft/zerto/download/
関連トピックス
- Veeam B&R v12+Kasten K10 v6でインスタントリカバリ、K8sアプリケーションを数分で復旧
- レプリケーションの動作について【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- Zerto社 re:Invent 2021で「Zerto In-Cloud for AWS」を発表
- Veeam Backup & Replication【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- ディスクタイプ指定(レプリケーション)【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- Restore -Failback機能 [Veeam Backup & Replication]
- AWS Backup vs. N2WS Backup & Recovery
- SmartCDP (Continuous Data Protection)について【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- Zerto 10 for Azure での新機能について
- VMware vSphereでのバックアップとリカバリ改善【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】