Zertoのアーキテクチャは作成したVPGに含まれるVMから発生する書き込みをキャプチャし転送、数秒間隔でチェックポイントを作成するというものです。このため、VPG内の複数VMの書き込み順序は保証されますが、VM内、ゲストOSのファイルシステムやアプリケーションは特に意識されずに、クラッシュコンシステントな状態でレプリケーションされ、チェックポイントが作成されます。
多くのアプリケーションではクラッシュコンシステントな状態からの復旧方法等を提供しており、事前に構成しておくことである程度対応可能ですが、データベース等のトランザクションアプリケーションでは、やはりトランザクション一貫性のある状態を残して置き、確実に復旧できる時点を用意する必要がある場合があります。
チェックポイントの作成はベストエフォートでのレプリケーションに合わせ数秒~間隔で自動的に行われますが、手動で作成することも可能です。したがってデータベースをバックアップモードにするなど、一貫性のある状態を用意して、その際にチェックポイント作成すれば良いのですが、このようなGUI操作を、毎回行うことは現実的ではありません。
そこでこちらにてPowerShellコマンドとREST APIコマンドでのチェックポイントの作成方法をご紹介します。
関連トピックス
- 増分チェンジファイル(vrbファイル)退避【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- Endless Replication【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- Linux系OSのファイルの権限、Owner、Groupを保持したファイルレベルリストア【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- Zerto for Kubernetes(Z4K)、K8s環境をレプリケーション:ZertoCON 2021
- Zertoが提供する柔軟なフェイルオーバーオプション
- [関連記事まとめ]バックアップ/レプリケーション実行時の転送モード【Veeam Backup & Replication】
- ZertoCON 2018 in ボストン セッション情報まとめ ②
- Check space機能について【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- WAN越しの転送を最適化、ネットワーク障害にも強いアーキテクチャで安定したレプリケーションをZertoで実現
- VMwareスナップショットの影響なし、Zerto独自のレプリケーション方式