Zerto 9.5 Update1から、Linux版 ZVM(Zerto Virtual Manager)がリリースされましたので、今回は実際にLinux版 ZVMの構築手順をご紹介させていただこうと思います。
ZVMについて
Zertoを用いて、レプリケーション等の仮想環境の保護を実施する際には、ZVM(Zerto Virtual Manager)と呼ばれる管理サーバの構築が必須となります。
このZVM、Zertoご利用経験のある方はご存じかと思いますが、Windowsマシン上でインストーラを実行することによって構築するものとなっております。そのため、Windowsマシンを使用できない、極力使用したくないお客様にとっては少々不便なものでした。
しかし、Zerto 9.5からZerto社がZVMをLinux仮想アプライアンスとして提供することを開始いたしました。それによって、vCenterサーバ管理下のvSphere環境であれば、Windowsマシンを一切使用することなく、Zertoによる仮想環境の保護が可能となりました。
Linux版 ZVM構築手順
Linux版 ZVM構築のおおまかな流れとしては以下のようになります。
①Linux版 ZVM作成用のファイルをダウンロードする。
②vSphere Web Client 上からLinux版 ZVMのデプロイを行う。
上記2つの手順を実施するだけで、非常に簡単に、Linux版 ZVMの構築が可能となっております。
では実際にLinux版 ZVMの構築を行っていこうと思います。
①Linux版 ZVM作成用のファイルをダウンロードする。
まず最初の手順といたしましては、ZVM作成に必要なファイルのダウンロードを行います。
ファイルの中身としては以下のようになっており、サイズは7GB程度となっております。
ファイルのダウンロードが完了次第、次のステップへ移ります。
当該ファイルのダウンロード方法に関しては、弊社クライムまでお問い合わせください。
②vSphere Web Client 上でOVFテンプレートからLinux版 ZVMのデプロイを行う。
Linux版 ZVMのデプロイはvSphere Web Client 上から実施します。
1. vSphere Web Client上メニューから「OVFテンプレートのデプロイ」を選択します。
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