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エスプレスレポートESエンタープライズ対応の情報配信レポーティング・ツール
SBI-LGシステムズ株式会社 様
商用サービスとして外部に展開
SBI-LGシステムズ株式会社は、総合金融グループであるSBIグループとグローバルIT企業のLG CNSの合弁会社。2011年の設立以来、両者のノウハウを融合した独自のITソリューションを提供してきた同社は、2014年に太陽光発電遠隔監視サービスをクラウド環境で提供することを決定。開発を効率化するためにBIツールを検討することになり、EspressReport ESが採用された。
LG CNSの先進のITソリューションをSBIグループ内に取り入れ、グループの成長を後押しする事を目的としてきた当社。そのノウハウをもとに、近年はグループ外へのソリューション提供にも力を入れています。昨年からは自分たちのノウハウを活かしつつ、さらなる需要が見込まれる新事業の立ち上げにも積極的に取り組んできました。
太陽光発電遠隔監視サービスもそのひとつです。エネルギー関連サービスは今後の拡大が期待される成長分野。しかし、監視サービスについては社内にノウハウはなく、ゼロから立ち上げるとなると大きなリスクが伴います。その一方で、この新規事業計画は、2015年3月までにサービスを完成させてリリースする計画だったために、実質的な開発期間は数か月しかありませんでした。そこで効率的に開発を進める手段として既存のBIツールの活用を検討することになりました。
EspressReport ESも含め複数のBIツールの比較したところ、本サービス稼動に当たり、機能面では大きな違いは見られませんでした。製品導入において一番問題になったのはライセンス体系ですね。ほとんどの製品がユーザーライセンスを採用していたために、閲覧にも管理運用にもライセンスが必要な状況でした。そうなるとコスト面で全く折り合いがつきません。その点、サーバライセンスを採用しているEspressReport ESはライセンス体系がわかりやすく、多くのユーザーが利用するサービスに適していると感じました。また、技術面では複数拠点を統合して表示したり、拠点数の制限がないなど、必要な要件を全て網羅。こうした点を総合的に判断して、EspressReport ESの導入を決定しました。
開発がスタートしてからは、EspressReport ESをベースに必要な機能を追加で開発することで効率的に作業を進めることができました。GUIに関しては製品の特性に合わせて多少手を入れる必要がありましたが、開発メーカー側がスピーディーに対応してくれて助かりました。メーカーのレスポンスも製品導入の重要なポイントですね。
実際にこの新規事業は、2014年10月にはお客様にサービスを提案して、11月には工事を開始。2015年3月にはサービス提供を開始しました。ソーラーパネルやPCSなど太陽光設備に必要な膨大な設備を管理し、データを可視化するサービスをスクラッチで開発するとなれば通常なら1年以上はかかります。今回はEspressReport ESの機能をベースに開発を行ったことで、開発期間も3カ月と当初の予定の4分の1に抑えることができました。新規事業立ち上げリスクを軽減すると共に、人件費などのコストも大幅にカットできるなど、EspressReport ESの導入効果は期待以上でした。
2015年4月からは一般のお客さまにもサービスを公開。既に新たな顧客獲得も実現しています。現在は海外のお客様に向けて英語版の開発も進めているところです。今後はこの新しいサービスを軸に、国内外で積極的に事業を拡大していく方針です。EspressReport ESは、拠点ごとに権限を設定したり、日次や月次、年次の発電量のレポート作成が柔軟にできることも特徴のひとつ。既存サービスとの連携もシンプルで、太陽光設備の監視カメラ操作システムと連動することで、アプリケーションから現地の様子を確認することも可能です。今後はMAPと連携してより視覚的に情報を捉えられるように、サービスをつくりこむことが課題です。そうして監視対象を太陽光発電からさらに幅広いデバイスに広げ、監視サービスを当社の新しい事業の柱の一つへと成長させたいと思っています。