ディザスタリカバリを考慮したハイパーバイザ保護構成
業務継続計画(BCP)を考えたDRサイト構築に興味があるお客様へ
Veeam Backup & Replicationを使用したハイパーバイザ環境でのバックアップ&レプリケーション構成をご紹介します。
メインサイトのみ保護する構成
メインサイトのデータを保護します。
メインサイトが消失してもバックアップデータから事業継続することが可能です。
1.仮想マシンをバックアップで保持する構成
通常時
障害発生時
通常時は、東京の仮想マシンデータを大阪に設置したVeeamがバックアップしています。
東京で災害が発生すると、大阪のVeeamに保存されたバックアップデータをリストアし復旧を行います。
大阪で災害が発生した場合、バックアップデータは消失しますが東京ではそのまま事業継続されます。
必要ライセンス:Standard Edition 1
2.仮想マシンをレプリカで保持する構成
通常時
障害発生時
東京で災害が発生すると、大阪のVeeamに作成された仮想マシンのレプリカの電源をONにすることで復旧することができます。
大阪で災害が発生した場合は、レプリカは消失しますが東京ではそのまま事業継続されます。
必要ライセンス:Standard Edition 1
二次バックアップを使用する構成
二次バックアップを行いバックアップデータを保護します。
片方のストレージが消失しても、もう一つのストレージのバックアップデータから復旧できます。
3.バックアップデータをバックアップコピーで保持する構成
通常時
障害発生時
東京のホストからローカル環境内にバックアップを取得し、そのバックアップファイルをバックアップコピージョブにより大阪へ2次バックアップしています。
仮想マシンレベルの障害が発生した場合には、ローカル環境内のバックアップファイルからリストアし、東京の拠点に障害が発生した場合には、大阪拠点のバックアップファイルからリストアすることで、復旧が可能です。
WANアクセラレーション機能を使用することで、高速な2次バックアップが可能です。
必要ライセンス:Standard Edition 1、Enterprise Plus Edition 1(WANアクセラレーション使用時)
4.バックアップデータをテープで保持する構成
通常時
障害発生時
東京のホストからローカル環境内にバックアップを取得し、そのバックアップファイルをバックアップコピージョブにより大阪へ2次バックアップし、テープジョブによりテープへ書き込みます。
東京でテープにバックアップをとった場合は、大阪へ物理的にテープを移動することも可能です。
仮想マシンレベルの障害が発生した場合には、ローカル環境内のバックアップファイルからリストアし、東京の拠点に障害が発生した場合には、大阪拠点のテープやリポジトリからリストアすることで、復旧が可能です。
必要ライセンス:Standard Edition 1、Enterprise Edition 1(世代を意識してテープに書き込む場合)
複数拠点の仮想マシンを保持する構成
複数拠点のデータを保護します。
1つの拠点が消失してもバックアップデータから事業継続することが可能です。
5.2拠点の仮想マシンを保持する構成
通常時
障害発生時
通常時は、東京の仮想マシンを大阪のVeeamが、大阪の仮想マシンを東京のVeeamが、それぞれバックアップ、レプリケーションしています。
災害が発生すると、災害拠点の仮想マシンと、別拠点のバックアップデータ、レプリカが消失しますが、別拠点のVeeamで作成していた災害拠点の仮想マシンレプリカを電源ONするか、バックアップデータを使用し、リストアを行うことで復旧が可能です。
必要ライセンス:Standard Edition 2
6.3拠点の仮想マシンを保持する構成
通常時
障害発生時
通常時は、大阪、名古屋の仮想マシンを東京のVeeamが、東京、名古屋の仮想マシンを大阪のVeeamが、東京、大阪の仮想マシンを名古屋のVeeamが、それぞれバックアップ、レプリケーションしています。
災害が発生すると、災害拠点の仮想マシンと、別拠点のバックアップデータ、レプリカが消失しますが、別拠点のVeeamで作成していた災害拠点の仮想マシンレプリカを電源ONするか、バックアップデータを使用し、リストアを行うことで復旧が可能です。
また各拠点のハイパーバイザーホストのライセンスをEnterprise Manager で統合することで、同一ホストのライセンスが重複しないようにすることが可能です。
必要ライセンス:Standard Edition 3