『EV新時代』

日本からの出張者がシリコンバレーに来てよくでるコメントのひとつにフリーウエイを走る
ハイブリッド車や電気自動車の多さに関するものがある。  

プリウスは日本よりも多いかもね。 
これがボルトなんだ。 
あ、リーフもあるね。  

実際、日本の国産メーカーの中にも日本では発売していない車種をハイブリッドでだしている
例も多々ある。  
そんなハイブリッド車、EV車の伸びが2013年始めからさらに加速している。  
なかでもテスラのモデルSの存在は大きい。 日本では発売直前のモデルでもあるし、
その存在感からも非常に目立つ車だ。 予約開始は昨年度からで、多くの人がウエイティング
リストに殺到していたというところも新しいもの好きが多くいるシリコンバレーらしい。 

そして2013年よりモデルSの発売開始とともにシリコンバレー内にはテスラモデルSを
ちらほら見かけるようになった。 
第一四半期には4900台の出荷台数というが第二四半期ではもっとうれたのではないだろう
か。 高級車のセグメントを狙ったモデルS、バッテリーの容量が小さいモデルでも6万ドルも
する高級車がシリコンバレーに増殖していることを日々感じることができる。 

最近では、大きなショッピングモールや大きな会社の駐車場でもパラパラみかけるほどに
なった。 セダンというレイアウトにも関わらずエマージェンシーの3列目のシートをだせば
7人乗車可能な大きなボディ。 そしてなんといっても目立つのがフロントコンソールにある
大きな液晶バネルだ。  普通の車にあるようなエアコン、オーディオ、カーナビなどの
スイッチ類が一切なく、全てがこの液晶のタッチパネルで操作するしくみ。  
スマートフォンやタブレット端末を同じ感覚で、必要な機能を呼び出して、それらをタッチ
パネルでコントロール。
後進の際のバックカメラの映像などもこちらのモニターで表示される。 
従来の車には、ここまで斬新なコントロールシステムなど存在しなかっただけに、非常に
美しくスマートに感じる。 モデルSに組み込まれているコントロールシステムやモーター
制御のソフトなどもWifiや3G通信でアップデートされるそうだ。 
さらにテスラ専用のアンドロイドアプリケーションがあり、スマホを通じて車の充電状況を
確認したり、エアコンを遠隔操作したり、ドアの施錠解錠、GPSによる車の位置情報を
得ることもできるそうだ。  

自動車産業とIT産業の融合に日本も力を入れ始めているようだが、テスラの成功は
まさにその先駆だと言えると思う。  
iPhoneやAndroidで使える楽しく、便利なアプリケーションが次々にでてきただけでなく、
現在も常に作られている現実をみると、車がEVになるだけでなくもっともっと新しい楽しい
便利な自動車マーケットが広がることを予感する。 

関連する記事