『最近のバレー』

シリコンバレーのサンノゼ周辺では、新しいアパートの建設ラッシュが続いている。
237号線、101号線、880号線が一辺10km程度の三角地帯の中だけでも二桁近くの
新しいアパートが最近オープン、もしくは近々にオープンを目指して建築中である。 
アパートの家賃の上昇も凄い。 One Bed Room (日本よりも面積は広いが基本的には
1LDK)の家賃が$2500/month、Two Bed Room(日本の2LDK相当)になると
$3000/monthだという。 これは2008年のリーマンショック前の水準よりも 
20%程度も高く過去最高値の家賃を記録。  

株価も好調で、NYダウ平均も$16000を突破し最高値を更新中である。
今年の初めくらいには過去最低と言われていた住宅金利も上昇傾向にあり、今後は住宅価格
も再び右肩上がりに戻っていくという希望的観測が職場で話題に出る事も多い。
相変わらずIT系の企業がバレーの活気を牽引しているが、Amusementマーケットにいる日本
のゲームメーカーGREEやDeNAは苦戦を強いられている。 
アメリカの携帯を中心としてゲーム戦略では、世界一厳しいとされる日本の携帯ゲーム
マーケットで培ったノウハウで安定した利益を稼ぎだしているようだが、本家の日本の
マーケットでの売り上げ減少が大きなインパクトとなり、米国法人でもレイオフが実施される
など影響が出て来ている。
苦戦する業界があれば、今後の進出の布石を着々と実行している企業もある。 
新たにバレーに日本から進出してきたソフトバンクだ。 

孫さんはソフトバンクの本社を将来はアメリカに移す計画だというし、
自宅をシリコンバレー内のウッドサイドに購入して、月のうちの最低1週間はアメリカの
オフィスより全世界のソフトバンクグループの指揮をとる。 
今後のソフトバンクのビジネス戦略の大きな柱であるLTE通信事業の拡大、スマートフォン
ビジネスの新たな戦力拡大に向けて、本年の6月に買収した契約者數5300万のSprintにも
檄を飛ばしているという。 
また、49er’s のサンタクララに建設中の新しいスタジアムの最大収容人数68500人全員が
Wifi接続できる設備の提供を申し出ていることでも話題になっている。 
残念ながら、スタジアムのネーミングライツはリーバイス・ストラウス社に譲り、正式に
Levi’s Stadiumという名称が決まり、ソフトバンク・スプリントスタジアムは実現できな
かったがロイヤルボックスを買い占めて、畳敷の枡席を準備中らしいとか、スタジアムの
マスコットにお父さんの起用をプッシュしているなどの噂もある。 
シリコンバレーで面白い事を次々に仕掛けるソフトバンクから、暫く目が離せそうもない。 

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