【climbクラウド・ナウ】細いストローを通り抜けるビッグデータ: 2013.11月号


◆◇◆    目次    ◆◇◆
◆今月の注目コラム
[1]細いストローを通り抜けるビッグデータ
[2]アメリカズカップのテクノロジー2
◆今月のシリコンバレーニュース
[3]ビッグデータ
◆今月のワンポイント英語単語
[4]もっと英語の力を身につけたい人のための「今月のVocabulary Focus!」
◆クライム通信
[5]3Cユーザ会発足のお知らせ~プレゼントキャンペーン実施中~
[6]12/4(水)開催『第8回 クラウド・仮想化・DB セミナー』
 特別講演「ビッグデータ+IOT」、懇親会(プレゼント抽選会あり)
[7]Veeam Free専用コミュニティフォーラムサイト
[8]今月の新着技術ブログ
[9]クライム・技術ブログ閲覧ランキング

───────────────────────◆ 今月の注目コラム ◆─
[1]細いストローを通り抜けるビッグデータ
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ビッグデータが注目されている。それは情報という大海原に金塊の発見を約束
するようなものだから、当然といえる。
しかし、そこで誰もが直面する壁は、ビッグデータがちょっとやそこらの big
ではなく、言い尽くせないほどに big だということ。

それは「細いストロー」問題と呼ばれている。
例えば、象をストローで吸い上げることを想像して欲しい。
もちろん、象を細かく砕いてから一つずつ吸い上げればよいのだが、膨大な時
間がかかる。
例えは悪いが、ストローはデータに対するバンド幅の狭さを表している。

一番の対策は極太ストローを使えばよいのだが、それには莫大なコストがかか
る。
それに、現在利用可能な最大級のストローを用いても充分とはいえない。

では、極太ストローのほかに、どのような手段があるのか。
現在、採られている方法には以下のようなものが挙げられる。

1. データ圧縮・重複排除法。
   つまり、象を細かくしてストローの中を押し上げる方法
2. 現状のプロトコルを巧く利用しなおす方法。
   つまりTCPの信頼性とUDPのスピードを組み合わせたFASP
3. 各種プロトコル最適化法。例えば、スニーカーネットなど

CloudTweaksコラムPassing Big Data Through A Drinking Strawより
http://bit.ly/1hePVdM

───────────────────────◆ 今月の注目コラム ◆─
[2]アメリカズカップのテクノロジー2
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前回はアメリカズカップに出場するヨットのテクノロジーについて書いたが、
今回はレースをTV画面を通じて見る側にとってのテクノロジーのイノベーショ
ンについて書いてみようと思う。

アメリカズカップのTV放送や配信動画の映像をみた読者の方もいるのではない
でしょうか?
それぞれのヨットの艇速、ヨット間の距離、ヨットコースのボーダーラインそ
して風向などがライブ放送の画面上にコンピューターグラフィックにより描か
れていたことを記憶されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アメリカのスポーツ中継ではコンピューターグラフィックをライブ放送の画面
に表示させているのは数年前から当たり前になってきている。
野球では、ストライクゾーンをピッチャー後方の視線から表示して、そこにピ
ッチングされたボールの軌跡も一緒に表示したり。

フットボールではフィールド上に現在のボールの位置や10ヤードのゲインライ
ンなどが表示されている。

また最近ではオリンピックなどの放送でランナーやスイマーの競技中の映像に
世界記録を出すためにはどの位置にいなければならないかを示すラインなどを
表示している。

これらの技術を開発しTV放送に1998年から提供している会社がSportvisionで
ある。

アメリカズカップではSportvisionがヨット競技専門に開発したシステムによ
り、画面上に数々のグラフィックデーターがオーバーレイされている。
他の競技よりも複雑になったシステムにはどんなテクノロジーの進歩があるの
か探ってみようと思う。
ヨットという競技自体があまりメジャーではないので、スタートしてからフィ
ニッシュするまで早いもの勝ちで勝敗が決まる以外にはどんな勝負の要素があ
るのかを知らない方も多いだろう。
またヨットを走らせている風というものが目には見えないので、レース自体も
見ていて解りにくい部分も多い。

画面の映像では明らかに前にいるように見えるヨットが、実際には後ろを走っ
ていたり、艇速は早いヨットのほうが負けているとアナウンスされたり。

これらは全て、風向きに対してのヨットの位置を相対的に考えて順位を決めて
いるために起きることだ。
例えば風上の目標マークを目指して2艇のヨットが競争している場合、風向き
に対して45度で、艇速10ノットで進むヨットAと風向きに対して60度で、艇速
12ノットで進んでいるヨットBがある場合、艇速だけを比較するとヨットBの方
が速く進んでいる。

ところが、風上の目標マークに対してはどうだろう。
それぞれのヨットの風上方向へ進む速度成分を求めると7.07ノット(10ノット
のSin45 )と6ノット( 12ノットのSin 30)ということになり、ヨットAのほ
うが風上の目標マークに対しては1ノット程度速く進んでいるということにな
る。
このようにヨットレースではヨット自体のスピード艇速だけでなく、艇速の風
上成分の速度(VMGと呼ばれる)を上げることが非常に重要であり、レースの大
きなポイントとなる。

そしてもう一つヨットレースを複雑にしている要素として、ヨットを進めるエ
ネルギー源である風がつねに変化しているということがある。
ある時点では風上の目標マークに近い位置にいたとしても、風向が変化してし
まうと目標マークに遠くなってしまうこともあるのである。

アメリカズカップのレース中の映像について話を戻してみよう。
レース中の相手のヨットとの距離が表示されているが、2艇の間の物理的な距
離を表示しているのではなく、風上(または風下)の目標マークに対してリー
ドしているヨットと追いかけているヨットに風向に対して90度の線を引き、そ
の線と線の間の距離がどれくらいあるのかを表示しているのである。

ヨットに搭載されているGPSのデータをとれば2艇間の物理的な距離を出すこ
とは簡単にできるが、風に対する相対的な距離をだすには、画面には見えてい
ない風向の情報をデータもなければ計算ができないことになる。
もちろん風向が変われば、それらの距離も逐一計算し直されている。

次にそれらの計算結果を画面に表示する場合を考えてみよう。
フットボールフィールドや野球場の場合には撮影しているカメラ位置は固定さ
れているので、計算結果のグラフィックを画面に重ねることは比較的用意に行
えるが、海上で撮影が行われているヨットの場合はどうだろう。
ヨットレースの場合は固定カメラが使われることはほとんどなく、ヨットに搭
載されえいるオンボードカメラを使ったり、ヘリコプターによる空撮を行って
いる。
これらの場合には撮影するカメラ側もつねに動いているわけである。
(ヘリの場合には2次元だけでなく高度の変化も加わった3次元の変化となる)

アメリカズカップの場合には、精度の高いGPSがそれぞれのヨットに取り付け
られており、それらのヨットの位置が5cm程度の誤差でプロットできる。
そこに風向を加味して、目標のマークに対してどちらのヨットが近いのかを示
すラインを引いて、その間の距離を計算する。
そして、それらの情報を画面に出す際に撮影しているヘリ上のカメラの位置、
高さ、そしてカメラの海面に対しての傾きも計算して、画面上に情報をオーバ
ーレイ。
それらを生中継の映像に1秒の遅れもなく表示させているのである。
アメリカズカップの中継画面上にあるコンピューターグラフィックには、いか
に高度な計算と高速処理が必要なのかが改めてわかるだろう。

                           提供:Hiro Minami

───────────────── ◆今月のシリコンバレーニュース ◆─
[3]ビッグデータ
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■ ASF,Hadoop 2をリリース [10/16]

Apache Software Foundation(ASF)はHadoopの初のメジャーバージョンアッ
プのHadoopを正式にリリースした。

最大の変更点は,フレームワーク YARN(Yet Another Resource Negotiator)
の採用により,MapReduceの他にさまざまなアルゴリズムの分散アプリを複数,
同時に実行できるように効率化された点である。

他にHDSFフェデレーション,HDSFスナップショットなどの機能も追加された。

             提供元:Silicon Valley News Just Skill, Inc.

──────────────────◆ 今月のワンポイント英語単語 ◆─
[4]もっと英語の力を身につけたい人のために「今月のVocabulary Focus!」
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人はよく、死のような受け入れがたい事実を柔らかく婉曲する言い方をする。
いくつかの”死”の婉曲語法は単純な隠喩であり、別のものはラテン語から
きた抽象的なものである。”He died” という言い方は “He passed away” と
いう言い方と比べると柔らかい言い方ではない。”the dead guy” は
“the deceased” という言い方と比べ丁寧ではない。それでは、全ての人が
最後に経験することを表現する、動詞をいくつか紹介しよう:

decease:死亡する、死去
expire:息を引き取る、死ぬ、満了する、消滅する
succumb:死ぬ
perish:死ぬ、非業の死を遂げる
croak:死ぬ
注)croak はすごくインフォーマルなので、追悼の際の使用は禁物

────────────────────◆ クライム通信・ユーザ会 ◆─
[5]3Cユーザ会発足のお知らせ~プレゼントキャンペーン実施中~
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クライムは2014年に創業30周年を迎え、最先端の海外製パッケージソフトウェ
アの発掘・販売を開始してから13年になります。
創業30周年を記念して、クライムの製品をご利用いただいている企業の皆様ま
たはご利用を検討している企業の皆様の情報交換の場とし、またクラウド関連
及び最先端技術の研鑚を図ることを目的としたユーザ会を設立しました。

発足を記念して、期間限定でキャンペーンを開催いたします。2013年内にご入
会していただいた方全員に、もれなくクラウド・ストレージへのバックアップ
・ツール「CloudBerry Backup デスクトップ版」をプレゼントいたします。

CloudBerry Backup デスクトップ版の詳細はこちら
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詳細・お申込みはこちら
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────────────────────◆ クライム通信・イベント ◆─
[6]12/4(水)開催『第8回 クラウド・仮想化・DB セミナー』
 特別講演「ビッグデータ+IOT」、懇親会(プレゼント抽選会あり)
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DBレプリケーションセッションでは、
クラウドへのDB移行と災害対策方式をご紹介します。

・Amazon EC2/RDSなどのクラウドを利用した
 新しいDB移行やデータ保護手法とは?
・データウェアハウス・ツールとの連携 等

仮想環境データ保護のセッションでは、
今年の8月にリリースされましたVeeam Backup & Replicationの
新バージョン7.0についてご紹介します。

このVer7.0では市場をリードする2個の新機能と新たなサポート・機能強化が
7個、細かい改善が75個以上あります。
これら新機能・機能強化から特長的なものをご紹介いたします。

・仮想環境にあったデータ保護方法とは?
・WAN越しのDRサイトやクラウド上へも高速にバックアップする方法は?
・VMware vCloud Directorのバックアップ方法は?

特別講演では、ビックデータとクラウドの最新動向を米国Just Skill, Inc.
社長の山谷 正己氏と株式会社インプレスビジネスメディアの田口 潤氏を
お招きして、「ビッグデータ+IOT(物のインターネット)」の2部構成で
ご講演いただきます。

また、既存ユーザ様の事例紹介やプレゼント抽選会を含めた懇親会を予定して
おります。
このような懇親会を弊社ユーザ会(Climb Cloud Company 3Cユーザ会)の会員様
向けに定期的に開催予定です。
今回は雰囲気をお試しいただくために、セミナーにお越しただいた方は全員参
加可能です。是非ご参加ください。

◆日 時:2013年12月4日(水) 13:20~16:30(受付開始 12:40)
     (懇親会/ユーザ会:16:30~18:00)
 参加費:無料(事前登録制)
 対象者:・VMware・Hyper-V環境のデータ保護・災害対策をご検討中の方
     ・データベースの移行・負荷分散・バックアップ・災害対策を
      ご検討中の方
     ・今後のビックデータとクラウドの最新動向に興味のある方
 会 場:ロイヤル・パークホテル 2階「東雲」(東京都中央区)
     東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」に直結(4番出口)
     東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町駅」より徒歩5分
アクセス⇒ http://www.rph.co.jp/access/
 定 員:50名
 懇親会:自由参加(プレゼント抽選会あり、iPad Air等)

◆詳細・お申込み ↓↓↓
https://www.climb.co.jp/soft/seminar/2013/1204/?cmm

※講演内容・時間は予告なく変更になる場合がございます。
※定員になり次第締め切らせて頂きますので、お早めにお申し込みください。

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[7]Veeam Free専用コミュニティフォーラムサイト
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VMware、Hyper-V対応 バックアップ・レプリケーションソフトの無償版
「Veeam Backup Free」と、仮想環境の監視&レポーティングソフトの無償版
「Veeam ONE Free」のお使いの方向けコミュニティフォーラムサイトをご利用
いただけます。情報交換やご質問等にお使いください。
→ http://www.climbmail.net/forums/veeamfree/

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[8]今月の新着技術ブログ             2013/10/1~2013/10/31
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・仮想ストレージソリューション”Maxta”で仮想環境をよりシンプルに
→ //www.climb.co.jp/blog_veeam/maxta-9557?cmm

・Veeam ONE Reporterと Microsoft SharePointとのインテグレーション
 【仮想化監視レポート・ソフト 】
→ //www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-one/veeam-reporter-5049?cmm

・SureBackup/SureReplicaにおいて手動でアプリケーションの動作を確認する
 方法
→ //www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-9511?cmm

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[9]クライム・技術ブログ閲覧ランキング      2013/10/1~2013/10/31
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【第1位】
スキーマ(ユーザ)作成時に「ORA-65096」
~Oracle 12cのアーキテクチャはここが違う~
→ //www.climb.co.jp/blog_dbmoto/archives/1272?cmm

【第2位】
Oracle DB起動時にエラーORA-01034・ORA-27101が出て起動しない際の対処法
→ //www.climb.co.jp/blog_dbmoto/archives/1265?cmm

【第3位】
VMware vSphere 5.5における5つのアップデート
→ //www.climb.co.jp/blog_vmware/vmware-5721?cmm

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