導入事例
テキサスメディカルアソシエーション様
VeeamとCisco UCS S3260で70万ドル節約し、公衆衛生に注力
TMAのビジョンは、全テキサス州民の健康増進です。VeeamとS3260のお陰で節約された時間とお金を使い、公衆衛生の優先課題を技術的にサポートすることに注力し、喫煙、環境有害物質、肥満、精神疾患、薬物依存などの削減を目指します。
ビジネスの課題:
テキサスメディカルアソシエーション (TMA - Texas Medical Association)は医療従事者を保護し、医師の声を結集して代弁する団体です。TMA会員数の増加にともない、その声もより大きく、団体の財務状況もより強固に成長してきました。
TMAは常に会員と連絡を密にし、医学的影響のある情報をいち早く提供しています。会員とのコミュニケーションは、2種類のITシステムでサポートされています。Eメールと顧客関係管理(CRM)データベースです。もし、EメールとCRMが作動しなかったら、会員とのコミュニケーションは停止します。
「会員との関係を密にすることが、TMAの成功には不可欠です」と、TMAネットワーク事業ディレクターのアーロン・ヘイリー氏は言います。「会員とのコミュニケーションを欠くことは、団体の運営全般に悪影響を及ぼします。もし、EメールとCRMが会員の年次更新時にダウンしたら、会費を更新できず、事業収益の大部分を失います。」
TMAの2015年の事業収益2,500万ドルのうち、会費収入は63%を占めます。その年だけでも、TMAの事業収益は、テキサス州初の電子たばこ規制を成立させ、医学博士教育の拡大のために5,300万ドルを確保し、患者10万人超を対象としたケア機関設立プログラムを立ち上げるなど、各種活動の原動力となっています。
EメールとCRMをサポートする仮想マシン(VM)のバックアップとリカバリの遅さが、TMAがリベルテクノロジー(Revel Technology)に連絡するきっかけでした。リベルテクノロジーは、2008年以来、TMAと提携するITソリューションのプロバイダです。TMAの懸念は、Veeam® Availability Suite™をホストするNASストレージアレイがVeeamを有効活用できず、EメールとCRM の365日24時間サポートが阻害され、TMAの事業収益が損なわれていることでした。
ヘイリー氏はこう指摘します。
「TMA自体の事業収益が損なわれるだけではありません。TMAは、CRMやビジネスインテリジェンス、レポートおよび請求システムなどをSaaS(Software-as-a-Service)を通じ、110郡の医療団体に提供し、それら団体の事業収益をも支えているのです。バックアップとリカバリの遅滞はそれらすべての団体の事業収益を損ねることになります。」
そこで、リベルテクノロジーがTMAに薦めたのは、SmartStackインフラのNASストレージアレイをCisco® UCS S3260ストレージサーバーに取り替えることでした。
「S3260はスピード、スケーラビリティ、凝集されたストレージといった、TMAがまさに必要とするものをすべて提供し、Veeamの最大の利点である365日24時間の可用性を実現しました」と、リベルテクノロジーのスコット・グレートハウス事業担当副社長は言います。
VeeamとCiscoがもたらすソリューション:
VeeamはCisco UCS S3260ストレージサーバー上で稼動し、EメールとCRMを365日24時間利用可能にします。それにより、TMAの事業収益はもちろん、テキサス州110郡の医療団体の事業収益も守られます。TMAは、VeeamとS3260の導入により、バックアップおよびストレージの費用を70万ドル節約し、公衆衛生をサポートする技術イニシアチブに集中的に尽力することが可能になりました。
「TMAのビジョンは、全テキサス州民の健康増進です。VeeamとS3260のお陰で節約された時間とお金を使い、公衆衛生の優先課題を技術的にサポートすることに注力し、喫煙、環境有害物質、肥満、精神疾患、薬物依存などの削減を目指します」と、ヘイリー氏は語っています。
VeeamとS3260の連携により、物理的サーバーからVMへの移転を皮切りに、あらゆる側面から時間と費用の節約が実現されました。レガシーバックアップのVeeamへの交換が10万ドルのコスト削減に、そして、レガシーバックアップストレージのS3260 への交換が20万ドルのコスト削減につながりました。さらに、ハードウェアサポート費用10万ドルと、バックアップ/リカバリのトラブルシューティングに毎週20時間を費やす必要のなくなったIT管理者の時間外手当30万ドルを計算すると、TMAは導入後の5年間で通算40万ドルを節約したことになります。
「VeeamとS3260のお陰で仕事がしやすくなりました」とヘイリー氏は言います。「より多くのデータがより速くバックアップ、そしてリカバリでき、総保有コスト(TCO)が低減されたことを、経営陣に100%の自信を持って報告できます。」
バックアップとリカバリの高速化は、リカバリポイント目標(RPO)を15時間から4時間に、リカバリ時間目標(RTO)を24時間から15分に短縮しました。RPOとRTOの短縮により、TMAは、郡の医療団体と締結しているSaaSのサービスレベルアグリーメント(SLA)をより確実・簡単に遂行できるようになりました。
「今、CRMのリカバリを依頼されれば、『はい、2、3分で復旧します』と即答します。VeeamをS3260に実装する前は、『やってみます。2回に1回は復旧できます』という返事でした」と、ヘイリー氏は言います。
速くて簡単なリカバリは、TMAがデータセンタープロジェクトにより多くの時間を割くことを可能にしました。最初のプロジェクトで、災害復旧(DR)計画を補強し、次に、3-2-1ルール(3つのバックアップを持ち、2種類のメディアに保存、うち1つはオフサイトに保存する原則)を確立しました。事業収益の一部をオフサイトインフラの構築に費やして災害時の速やかなリカバリを目指す代わりに、TMAはVeeamを使ってilandクラウドにバックアップを移管する方式を採用しました。それにより、生産性が飛躍的に向上しました。ilandはエンタープライズクラウドのプロバイダであり、プラチナVCSP(Veeam Cloud & Service Provider)パートナーです。
次に、TMAはMicrosoft SharePointアーキテクチャをアップグレードおよび再構築することにより、生産性をさらに向上させました。
「SharePointに関連する社内ツールやアプリケーションをいくつか所有しているのですが、あちこちに分散していました。それらをビジネス分野ごとにまとめ、SharePointインフラを一新しました。それにより、生産性を高めることができました。もし、VeeamをS3260に実装していなかったら、このような各種データセンタープロジェクトを完成させる時間はなかったでしょう」と、ヘイリー氏は振り返ります。
TMAにおける導入成果:
- 事業収益を保護
Cisco UCS S3260ストレージサーバーに実装されたVeeamは、365日24時間Eメールを利用可能にし、TMAの事業収益を守っています。 - 110郡の医療団体とのSLAを万全に
RPOを15時間から4時間に、RTOを24時間から15分に短縮し、SaaSに対するSLA(サービスレベルアグリーメント)の確実な遵守と遂行が容易にしました。 - バックアップとストレージのTCOを70万ドル削減し、DR戦略を強化
バックアップとストレージのTCO(総保有コスト)削減に加え、危機状況で復旧可能なilandクラウドをホストとして、安全確実なフルバックアップが実現しました。
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