Syniti Replicateを利用したデータベースレプリケーションの活用例をご紹介します
Syniti ReplicateはAmazon Web Service(AWS)、Microsoft Azure、IBM Cloud、Google Cloud、Oracle Cloudなどのクラウド環境のDBをサポートしています。 オンプレミスDBからクラウド上のDBに対して、システム停止時間を最小限に抑えての移行、DBのオープン化、データ連携にご活用いただけます。
通常のExport方式のバックアックはデータベースやテーブルのテーブルの全データを対象とする必要があるため、時間と手間がかかる場合があります。
レプリケーションの場合はトランザクションが発生した差分データのみを対象とするため、低負荷かつリアルタイムなバックアップが可能です。
レプリケーションのリアルタイム性を利用して、手動ではなく自動でのバックアップ構成が可能です。
Oracle 9iからOracle 11gへの移行など、データベースの古いバージョンから新バージョンへの移行時の一般的な手順はExport/Import方式です。
しかしExportの最中に古いデータベースへのトランザクションが発生してしまうと、移行時にデータの不整合が発生してしまいます。データの整合性を保つためにはExport開始からImport終了までデータベースを停止する必要がありますが、データ量によっては数時間から数日かかるケースもあります。
そこでExport/Importの最中のトランザクション処理は差分レプリケーションを利用することで、データの移行が完了するまでの間データベースを停止する必要がなくなります。
Export/ImportのみのDB移行とExport/Import+差分レプリケーションを利用したDB移行のイメージです。
差分レプリケーションを利用する場合はシステムの停止時間は切り替え作業時のみとなります。
基幹データベースから別の複数のデータベースにレプリケーションすることで、それぞれのサーバにおいて目的に応じてデータを活用することができます。
例えば基幹のAS/400のデータを複数のデータベースへレプリケーションすることで、BIツールやデータ解析用として使用したり、社内システム用として使用するなど、データを分散させることで目的別の使用に適している他、負荷分散の効果も期待できます。
また、Syniti Replicateはフィールド単位でのマッピングや関数やスクリプトを使用したよりきめ細かなデータ連携が可能となっており、ETLツールのような使用も可能です。
災害対策用にディザスタリカバリ環境を構築しておくことで、レプリケーションによる常に2つのサーバ間でデータを同期を取っていることを利用し、万が一の災害や障害に備えることができます。
東京と大阪にディザスタリカバリ環境を構築し、常にレプリケーションしておくことで、通常は東京へのアクセス、障害発生時は大阪へのアクセスへ切り替えて事業を継続できます。 また、障害復旧後は大阪から東京に対してのレプリケーションによって切り戻し作業も行えます。
レプリケーションによってデータベースのデータを複製できることを利用し、負荷分散(ロードバランサー)としても活用いただけます。
データベースのHAクラスタ構成やWebアプリケーションサーバの負荷分散と比較し、レプリケーションでの負荷分散は特別な設定等なしで手軽に行えるのが特徴です。
複数サーバ間でのマルチレプリケーション機能を使用し、いずれか1つのデータベースでトランザクションが発生した場合に他のすべてのデータベースにレプリケーションすることで、常に全サーバでデータの同期を取ることができます。
例えば本店と複数の支店で常にデータを同期するような場面で活用できます。