Zerto Virtual Replication 5.5の新機能
Microsoft Azure からオンプレ環境に戻すことも可能に
Zerto Virtual Replication 5.5では、Microsoft Azure環境にレプリケーションしたVMを、VMware環境・Hyper-V環境へフェイルバック(切り戻し)を行うことが可能になりました。
AWS フェイルオーバー高速化・制限突破
従来の方式では、AWS側のVM Importを使用してレプリケーションを行っていました。Zerto Virtual Replication 5.5では、独自のZ Import(Linux AMI)を使用し、EBSへ書き込みを行います。EBSディスクタイプは、ダウンタイムなしで回復後に変更できます。この方式により従来と比べ最大12倍・実測値6倍など高速に処理できるようになりました。また、従来のVM Importを使わずに行いますので、ディスクサイズの制限にとらわれる事なく、レプリケーションを行うことが出来ます。
その他機能改善
- VMwareスナップショットから復元したVMの警告表示
Zertoの保護下にあるVMが古いスナップショットにより復元される度に警告をトリガーし、VPGを強制的に同期させ保護を継続します。
- 対応プラットホームの強化
vSphere 6.5 / ESXi 6.5 Update 1 / SCVMM 2016 / Hyper-V 2016 に対応しました。
- Hyper-Vのパフォーマンスやエラー処理の改善
機能改善を行いパフォーマンスやエラー処理を改善、その結果、明確なメッセージが出力されるようになりました。
- Azureタグの追加
Zertoから作成されたリソースへのユニークなタグを追加しました。
- 新しいAWSリージョンへの対応
AWS Gov Cloud (US) Regionのサポートを開始しました。
- 使用するデータベースの変更
クリーンインストールで使用する組み込みデータベースが、SQL Server Express LocalDBに変更されました。
- APIサポート強化
ZVM・ZCMなどのAPIを強化し、VPGの作成やリソースの追加や取得などを柔軟に行えるようになりました。
- Zerto Mobileの強化
タブレットビューのサポート拡張やウィジェットが利用可能になり、IOS・Android等のモバイル環境でより使いやすくなりました
- 新しいZertoアナリティクスの提供
環境やステータスに関する情報に、より詳細にアクセスできるようになりました。
- インフラ部分の機能改善
チェックポイントの管理改善や、スナップショット復元時にZVM上のイベントが登録される機能が追加されました。
- 自動アップグレード機能の提供
VRAのアップグレードが自動的に実行され、ZVMとVRAの両方のスムーズなアップグレードが可能になります
※デフォルトで有効になります。
- セキュリティの強化
ZVMとZCCの通信に新しい方式を採用し、クラウドサービスプロパイダとの通信のセキュリティを強化しました。