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導入事例 株式会社ぐるなび様

サイトの運用を止めずに新サーバーへのデータ移行作業を実施
移行後には業務継続のためのBCP構築化も実現


株式会社ぐるなび

会社設立1989年10月
資本金23億3400万円(2012.3.31)
従業員1334人(連結 2012.3.31)
売上高243億200万円(2012.3月期)
経常利益33億7500万円(2012.3月期)
事業内容パソコンや携帯電話などによる飲食店のインターネット検索サイトサービスと、その他関連する事業

日本最大級の飲食店情報検索サイト「ぐるなび」を展開する、ぐるなびが2012年9月、データベース(DB)サーバーを刷新した。処理性能や冗長性などの問題を解決するためだ。新DBサーバーへのデータ移行にあたって、リアルタイムにデータ・レプリケーションを可能にするDBMoto(デービーモト)を採用した。情報システム部門情報システムグループのシニアリーダーの相馬誠一氏と、千葉純正氏にその目的を聞いた。

ビジネスの発展への対応と同時に発生したシステムに関する課題

現在、日本全国に約50万の飲食店舗があると言われている。ぐるなびはその多くの店舗情報を掲載(詳細情報 掲載店舗数は約10万7000店)し、月間アクセス数8億9000万ページビュー、会員数936万人(2012年6月15日)を超える巨大Webサイトを構築している。
この飲食店のオフシャルサイトを支える顧客管理(店舗情報管理)や販売管理といったバックヤード・業務系システムを担っている情報システム部門は、ビジネスの急速な発展に対応してきたことで、いくつかの課題を抱えていた。その一つはその都度、必要なシステムを作り上げてきたことだ。「このシステムを開発するために、サーバーを立てる。処理が増えたら、サーバーを追加する」(相馬氏)といった個別最適なシステムになっていた。結果、「どうしてもデータの流れがすっきりしなくなっていた」(同)。
そこで、情報システム部門はDBサーバーを統合することにした。

ベンダーロックインではないレプリケーションツールの選定

株式会社ぐるなび
情報システムグループシニアリーダーの相馬氏

とはいっても、新しいDBサーバーにデータを移行するために、解決すべき課題があった。運用を止めずに、移行作業を実施することだ。「営業の締め日の関係から土日も停止せずに作業を行わなければならない」(相馬氏)。選んだのがDBMotoだった。
実は半年ほど前に、クライムの営業から紹介があったものの、「これまで意識することはなかった」(相馬氏)。しかし、移行作業するにあたって、「ベンダーロックイン」を回避できる中立的な商品ということが分かった。A社のDBからB社のDBに代えられる余地を持ちたいからだ。社内にはSQL Serverなど多くのDBを使っている。今後クラウドサービスを使う場合を想定した場合にも「DBMotoは有効に使えるのではないか」(相馬氏)と考えたわけだ。

データ移行後のDB構成
WEBサイトは稼働したままデータ移行

運用を停止させずにデータを容易に複製し、移行後はBCPの構築化を実現

実際の移行作業にあたった千葉氏は「稼働したままで、手もあまりいれずに複製できるものがほしかった。そんな商品は限られていたので、競合商品を検討することもなかった」と明かす。

株式会社ぐるなび
情報システムグループ 千葉氏

しかし、DBMotoの導入にはWindowsサーバーが必要だった。ぐるなびの社内には、UNIXやLinuxサーバーは数多くあるものの、Windowsサーバーが少なかった。そこで、不要だったサーバーのOSを入れ替えることで対応できたという。
データ移行作業は、土曜日の夜から日曜日の朝にかけて実施したが、予定より早く終えることができた。「インストールが簡単だった。極端に言えば、説明書を読まなくても、セットアップ・エグゼを押したら、気が付いたら作業が終了したという感じだった」(千葉氏)。もちろん、クライムの技術ブログにある作業手順書を参考にはした。


実は、ぐるなびはデータ移行だけを目的にDBMotoを導入したわけではない。テスト機と本番機のデータを同期させて、テスト機が本番機に近い状態にしておけば、もし本番機がダウンしても、テスト機を直ちに稼働させられる。業務を継続するBCPの考え方だ。付随して得られた効果もあった。データのたな卸しができたことだ。

データ移行後のDB構成
データ移行後のDB構成



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